日立ソフトウェアエンジニアリングは,Javaを使ったWebアプリケーションを開発するためのフレームワーク「Assam anyWarp」を,1月29日に販売開始した。Javaのクラス・ライブラリや画面遷移の定義ツールなどを用意し,さらに開発を支援するコンサルティング・サービスも提供する。コンポーネントスクエアを通じて販売する。コンポーネントスクエアは,Javaを使ったソフトウエア部品や開発ツールなどを販売するマーケットプレイスである。

 Assam anyWarpは,J2EE(Java 2 プラットフォーム,エンタープライズ版)のMVC(モデル・ビュー・コントローラ)モデルに準拠した構成でシステムを開発できるように構成されている。MVCモデルとは,アプリケーションを,モデル,ビュー,コントローラの3つの構造に分け,システムの拡張や変更を容易にするという開発モデルである。Assam anyWarpが用意するクラス・ライブラリ群と開発マニュアルを使って,MVCモデルのアプリケーションを開発する。クラス・ライブラリとして,セッション管理,画面遷移,入力データのチェック,データベース接続といった機能を用意する。GUIで画面遷移を定義するツールも提供する。作成した画面遷移の定義は,XMLファイルに保存する。また,コンサルティング・サービスもあわせて提供する。開発支援サービス,Assam anyWarpの仕様に合っているかをレビューするサービスである。

 価格は1ユーザー20万円から。運用ライセンスはCPUあたり50万円である。コンサルティング・サービスの料金は,開発支援サービスが1人月200万円,1人日20万円,レビューサービスが1人日10万円である。動作環境は,OSがWindows 2000かSolaris 8,AIX4.3.3/5L。Webアプリケーション・サーバーがTomcat3.2,WebSphere Application Server3.5.2,BEA WebLogic Server5.1(SP9以上)で,Windows 2000の場合は,Cosminexus Server Version4にも対応する。(T.F.)