日本IBMは1月28日,Javaアプリケーションの統合開発環境「WebSphere Studio Application Developer for Windows(WSAD)」を2月8日に出荷すると発表した。米国で2001年11月5日に出荷した製品の日本語対応版である。Webサービスを構築/利用する機能を大幅に強化した。

 WSADでは,Webサービスを構築/展開し,その所在をインターネット上に公開する--という一連の作業を,統合開発環境から簡単に実行できるようになった。例えば,ウィザードを使ってJavaクラスやEJB(Enterprise JavaBeans)をWebサービス化し,WSDL(Webサービス記述言語)ファイルを生成。その所在をWebサービスのディレクトリ・サービスであるUDDI(汎用的な記述/発見/統合)レジストリに登録できる。アプリケーション・サーバーにWebサービスをインストールし,必要な設定を自動的に実行する機能も搭載する。

 WSADは,さまざまなベンダーから提供されるアドオン・モジュールを組み込むことで,開発ツールにさまざまな機能を追加できるという特徴がある。従来の「WebSphere Studio 4.0」は「VisualAge for Java」や「ホームページ・ビルダー」など別々のツールを集めたスイート製品だったが,WSADは1つのツール内で設計/開発/デバッグ/チューニングなどを実行可能である。具体的には,統合開発環境内で,XML(拡張可能マークアップ言語)のスキーマ設計/マッピング,EJB/Servlet/JSPの開発,Webページのオーサリング,デバッグ,パフォーマンス・チューニング--などを実行可能。日本ラショナルソフトウェアのUML(ユニファイド・モデリング言語)設計ツール「Rational Rose」などを組み込んで利用することもできる。

 WSADには,JMS(Javaメッセージング・サービス)やJTS(Javaトランザクション・サービス)の機能は搭載されていない。日本IBMは,WSADでこれらの機能を利用できるようにするコネクタ製品「With IE」を2月にも出荷する予定である。

 また,WSADからEJB開発機能などを省いたエントリ・レベルの開発環境「WebSphere Studio Site Developer」や,WSADにCORBA(共通オブジェクト・リクエスト・ブローカ・アーキテクチャ)対応機能などを追加した開発環境「WebSphere Studio Enterprise Developer」も出荷する計画である。(H.J.)