レクサー・マトリクスは,Webブラウザ上で3次元オブジェクトを動かしたり,マウスで操作したりできるWeb3D技術「eReality」を発表した。eRealityのWebコンテンツを開発するツール「eR.Creator」やそれを管理するサーバー「eR.Server」を3月から販売する。eRealityは,ユーザーの操作に応じて動きを制御できるWeb3D技術である。ECサイトなどで商品を3次元表示したり,3次元キャラクタが商品を紹介したりという使い方ができる。

 eRealityの特徴は,ユーザーの操作に応じて3次元オブジェクトの動きを変えることができる点である。たとえば,ECサイトで商品を紹介する3次元キャラクタが,商品を購入しないと悲しい顔をしたり,購入した商品ごとに表情を変えたりする。そのようなシナリオや動きを,きめ細かく設定できる。

 eRealityのWeb3Dは,3Dオブジェクトと,その動きを定義する「ブレード」と呼ばれるXMLファイルに分かれている。ユーザーの操作に応じて,その都度必要なブレードや3次元オブジェクトをダウンロードする。すでに配信済みのWeb3Dに,さらに3次元オブジェクトやブレードを追加して,動きを変えるといったことができる。この仕組みを利用すれば,Web3Dを使ったパーソナライズなども実現可能である。

 開発ツールや管理サーバーのほかに,データ変換用プラグインやログ管理ツールなども販売する。eRealityのプラグイン・プレーヤ「eR.Browser」は無償配布する。Windows OS用のみで,Internet Explorer5.0以上が必要。(T.F.)