米BEAシステムズは米国時間の2月25日,J2EE(Java2プラットフォーム,エンタープライズ版)アプリケーション開発/運用基盤の新バージョン「BEA WebLogicR Platform 7.0」を発表した。Webサービスの構築機能や連携機能を強化している。

 WebLogic Platform 7.0は,4つのコンポーネントで構成する。(1)J2EE1.3に完全準拠したアプリケーション・サーバー「BEA WebLogic Server 7.0」,(2)GUIベースのアプリケーション開発ツール「BEA WebLogic Workshop」(コード名「Cajun」と呼ばれていたもの),(3)複数のWebサービスやWebアプリケーション,汎用機などを連携させるツール「BEA WebLogic Integrator 7.0」,(4)ユーザーごとに最適化したプレゼンテーション層を構築できるツール「BEA WebLogic Portal 7.0」--である。各製品ともに,米国で2002年前半に出荷する計画だ。

 最大の目玉は,BEAシステムズ初の統合開発ツールとなるWebLogic Workshop。コンポーネントに入出力するデータなどをGUIベースでモデリングし,そのモデルからプログラムのひな形を自動生成できるという特徴がある。開発者はコンポーネントをブラック・ボックス化して設計し,入出力するデータを規定したあと,ビジネス・ロジックの実装を進めることができる。WebLogic Workshopを使えば,オブジェクト指向について深い知識がなくても,オブジェクト指向に基づくコンポーネントを設計/開発できるようになるという。統合開発ツール内で,開発したコンポーネントのデバッグ作業を進めることも可能だ。

 しかし,同日に公開されたベータ版を見る限り,WebLogic Workshopにも弱点はありそうだ。オブジェクト指向のアプリケーション設計で一般的に使用されているUML(ユニファイド・モデリング言語)に対応していないことである。

 J2EEアプリケーションの開発では,UMLを使ってコンポーネントを設計する手法が一般的に利用されている。コンポーネントをブラック・ボックスとして扱う開発手法そのものは,UMLもWebLogic Workshopも共通している。しかし,ベータ版を見る限り,WebLogic WorkshopはUMLベースのアプリケーション設計ツールで作成したデータを直接読み込むなどの機能は備えていない。初期バージョンではUMLに対応しない可能性がある。

 また,同社は同日,開発者向けの支援サイト「dev2dev」も開設した。開発情報やサンプル・コードなどを入手できるほか,開発者同士が情報交換することも可能である。(H.J.)