日本ネットワークアソシエイツは3月17日,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)型のウイルス対策サービス「VirusScan ASaP」に2種類の機能を付加した。1番目は,社内のマシンをグループに分けて,グループ単位で管理できるようにしたこと,2番目は,クライアントで動作させるアンチウイルス・ソフトを自動的にインストールできるようにしたことである。
VirusScan ASaPは,クライアントのアンチウイスル・ソフトを一元管理するサーバー・ソフトをASPサービスとして提供するもの。Webブラウザを使って,パターン・ファイルの配布スケジュールを設定したり,パターン・ファイルの配布状況やウイルスの感染状況などをチェックしたりできる。今回の機能拡張によって,事業部や部署などのグループごとにマシンを分類し,グループ単位で管理できるようにした。事業部ごとにシステム管理者がいる場合などに有効である。
自動インストール用のソフトは,Windows NT/2000で動作させる。NTドメインに参加するWindowsマシンに対して,アンチウイスル・ソフトを自動配布できる。
VirusScan ASaPでは,このサービス独自のアンチウイスル・ソフトを利用する。このソフトは,パターン・ファイルをPtoP型で受信する機能がある。クライアント・ソフトは起動時,または24時間に1回,日本ネットワークアソシエイツのデータセンターにアクセスして,ローカルのパターン・ファイルが最新かどうかをチェックする。最新でなかった場合は,ブロードキャスト通信を使って,最新のパターン・ファイルを持つマシンが同一セグメント内にあるかどうかをチェックする。もし存在すれば,そのマシンから最新のパターン・ファイルを受け取る。これにより,パターン・ファイルのダウンロードによるインターネット・アクセスが集中するのを防ぐことができる。(K.A.)