NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,IP網と電話網を使った電話会議サービス「ClearConference」のサービス拡充を計画している。サービスのWebサイトにアクセスして参加者を指定し,参加者が持つ一般電話や携帯電話に対して一斉呼び出しをして,同時に通話できる電話会議を開催するサービスである。Webサイトにアクセスすれば,テキストによるチャットや,PowerPointなどの文書や静止画を使ったプレゼンテーションも可能。VoIP(IPを使った音声通話)と電話網を組み合わせており,特に海外と電話会議をするような場合に通話料金を抑えられる。NTTコムのIP網を使い,海外にある電話網との接続拠点までの長距離をIPの音声データとして送ることができるためだ。
NTTコムが今後提供を予定しているメニューは3つ。ひとつは,iモードから電話会議を招集をできるようにすることである。iモードが使える場所なら,どこからでも電話会議を招集できるようになる。2つめは,映像を使ったビデオ会議も可能にすること。そしてもうひとつは,共同作業ができるホワイトボード機能である。3メニューとも,開始時期は未定。
ClearConferenceの利用料金は,参加者の呼び出し通話料と会議利用料の合算額。通話料は,参加者ごとに国内の一般電話が3分19円,国内の携帯電話が1分60円,国内のPHSが1分50円。海外は,米国が1分14円,中国が1分49円など。会議利用料は,参加者ごとに1分25円。定額制タイプもある。別途,サービスを利用するために必要な「会議ID」ごとに,初期費用3000円と,月額基本料金が500円(随時会議を開催する場合)または1000円(予約してから会議を開催する場合)が必要となる。(Y.Y)