ノーテルネットワークスは5月31日,VPN製品を拡張して1台でルーティング,ファイアウォール,帯域制御などのサービスを利用できる製品を発表した。小規模オフィスやSOHO(Small Office,Home Office)向けの「Contivity1010/1000」と,中規模,大規模事業所向けの「Contivity1700/2700」の計4製品からなる。 6月中の出荷開始を予定している。

 新製品の特徴は,IPSec(IPセキュリティ・プロトコル)を使ったVPN(仮想プライベート・ネットワーク)の経路制御を,RIP(ルーティング情報プロトコル),OSPF(標準最短経路選択)やVRRP(仮想ルーター冗長化プロトコル)などの動的ルーティング・プロトコルを使ってできる点にある。従来は,手動による静的ルーティングが一般的であった。動的ルーティングは,同社が開発した「SRT(セキュア・ルーティング・テクノロジー)」という技術により可能になった。

 4製品とも,ユーザーの必要に応じて,ファイアウォール,帯域制御,認証,などの機能のライセンスを購入して,Contivity上で運用できるようになっている。最小構成(ベース・パッケージ)を購入して使えるのは,5トンネルまでのVPN,RIPを使ったSRT,Windows用のVPNクライアント(無制限)である。あとは,必要に応じてライセンスを購入するオプション方式となる。

 1010と1100の違いはポート数など。たとえば1010は10/100BASE-Tが2ポート。1100は10/100BASE-Tを1ポートと10/100BASE-Tを4ポート搭載したスイッチを搭載している。1010/1100ともにVPNトンネルは将来30まで拡張できるようにする予定。1700と2700の違いはVPNトンネル数やPCI拡張スロットの数などだ。たとえばVPNトンネルの数は,1700は最大500で2700は最大2000となっている。4製品とも価格は未定。先に出荷を開始する米国での参考価格は,1010が999ドル,1100が1499ドル,1700が7000ドル,2700が2万ドルとなっている。

 また同社は,ギガビット対応のファイアウォール「Alteon Switched Firewall」のスループットを,現在の最高3.2Gビット/秒からさらに引き上げる計画があることを明らかにした。計画の詳細は,近く発表する予定。(Y.Y.)