インテルは,PCを遠隔で操作するためのツール「Intel Instant Support Suite」の販売を,7月10日に開始する。遠隔地にあるPCの画面をそのまま手元のPC上に表示して操作するためのソフトである。サポート・デスクなどが電話での応対の付加サービスとして利用することを想定している。

 特徴は,操作対象のPCにインストールするクライアント・ソフトウエアを,必要になったときに簡単に組み込める点。遠隔操作時にその都度インストールする。組み込む作業で再起動する必要もない。クライアント・ソフトのサイズは300Kバイト程度である。操作が終わったら自動的にアンイストールしてくれる。これまでの遠隔操作ツールでは,対象となるPCごとにソフトウエアを購入し,あらかじめインストールしておかなければならなかった。Instant Support Suiteでは,同時に利用するクライアント分のライセンスを購入すればよい。

 Instant Support Suiteは操作対象のPC上で動くクライアントと,操作側で動くコンソールの2種類のアプリケーションで構成される。コンソールはサーバーの役目も兼ねる。利用する際にはまず,サポートを受ける側が,ファイル・サーバーなどからクライアントをダウンロードする。クライアントを起動すると,コンソール側から接続するための情報を書き出したファイルを,ネットワーク上にある特定の共有フォルダに自動的に作成。コンソールからは,そのファイルを参照してクライアントに接続する。その際にはTCPポートの9395番を使う。ファイアウォールなどがコンソールとクライアント間にある場合は,ネットワーク設定の変更が必要になる。

 コンソールから操作できるのは,遠隔にあるPCのデスクトップ画面である。そのほかに,そのPCのシステム構成やリソース情報も取得できる。また,クライアント・ソフトとコンソール間でチャットする機能もあり,リアルタイムに文字ベースで会話しながらソフトの操作法を教える,といったことができる。

 クライアントとコンソールはWindows 95/98/98SE/Me/NT4.0(SP6a)/2000(SP2)/XP Professionalで動作。コンソールをサーバーとして常時稼働させることもでき,その場合はWindows NT4.0(SP6a)/2000(SP2)/XP Professionalで動作する。また,Instant Support Suiteを利用するには,クライアントとコンソール間に28.8kビット/秒以上の通信帯域が必要である。価格は,同時1PCの遠隔操作ライセンスが112万円である。(T.F.)