大都市圏で法人向けにブロードバンド通信サービスを提供するKVHテレコムは,7月1日,従量課金制のインターネット接続サービスを開始した。2次ISPやEC(電子商取引)サイトなどのようにトラフィック量の変動が激しい場合や,Webサイト開設時のようにトラフィックの見積もりが難しい場合,またはバックアップ回線として接続する場合でも,コスト効率よくインターネットに接続できる。
サービスは,アクセス回線として専用線を利用する専用線アクセス(10Mビット/秒)と,同社の広域イーサネットを利用するEther-MANアクセスがある。Ether-MANアクセスについては,10Mビット/秒と100Mビット/秒のどちらかを選択できる。料金は,月間の最大トラフィック量に応じて,10Mビット/秒の場合は1Mビット/秒刻みの10段階,100Mビット/秒の場合は23段階に分かれる。最大トラフィック量は,いわゆる95%ルールに基づく。
例えば10Mビット/秒のEther-MANアクセスの場合,月間のトラフィック量が3Mビット/秒以下の場合,インターネット接続料が25万8000円。Ether-MANアクセス回線料などを含めると,36万8900円になる。ISPとの間でルーティング・プロトコル(ダイナミック・ルーティング)も利用できる。
(Y.K.)