高千穂交易は,7月1日,米ネオテリスが開発したVPN(仮想プライベート・ネットワーク)製品「Instant Virtual Extranet」(IVE)を発売した。SSL(セキュア・ソケット・レイヤー)に対応したリバース・プロキシ・アプライアンスで,インターネット経由で社内のWebサーバー,メール・サーバー,ファイル・サーバーに接続する環境を容易に構築できる。

 IVEは,インターネットと社内ネットワークの接続部分に設置して,社外から社内ネットワークへのアクセスを一括して受け付け,中継するプロキシ・サーバー。一般的なブラウザやSSL対応のメール・ソフトを利用して社内システムにアクセスできるため,IPSec(IPセキュリティ・プロトコル)を利用する場合のように,VPNクライアント・ソフトを利用しなくて済む。SSLを使うことで,ユーザー認証とデータの暗号化を実現。不正アクセスや盗聴を防げる。また,IPSecによるVPNでは社内の各サーバーへのアクセス制御を実現する場合には,別の仕組みが必要になる。IVEの一部のモデルは,各サーバーへのアクセス制御機能を標準搭載する。

 IVEの特徴は,Webサーバー以外のシステムへの接続も容易に実現できる点。従来のリバース・プロキシはWebサーバー用に限られている場合が多かった。これに対してIVEは,POP(ポスト・オフィス・プロトコル)/IMAP(インターネット・メッセージ・アクセス・プロトコル),SMTP(簡易メール転送プロトコル)のプロキシとしても動作するため,Webサーバーが一切ない環境でも,メール・サーバーへの接続を実現できる。同様に,Webブラウザから,ファイル・サーバーやメインフレームなどにも接続できる。

 製品は,単なるリバース・プロキシの「EmployeeAccess」とアクセス制御機能を搭載した「PartnerAccess」の2モデルがある。どちらも,同時アクセス数の違いにより3機種に分かれる。どの機種も,SSLを利用した場合のスループットは最高10Mビット/秒。価格は180万円から。
(Y.K.)