京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は7月9日,米エンサークル・ネットワーク・セキュリティ(nCircle Network Security)と代理店契約を結び,企業向けのセキュリティ製品「IP360」の販売を始めた。同社の言う「ネットワーク・エクスポジャ管理」(エクスポジャは「露出」の意)という考え方に基づく製品で,社内ネットワークの構成とトラフィックを監視し,どこにリスクがあるかを自動的に見つけ,管理できる。

 IP360は,それ自体が一種のIDS(不正侵入検知システム)として稼働する。既存のIDSとの違いは,独自開発した「Reflex Testing」という技術を使って,社内ネットワークなどに接続しているマシン/デバイス,それぞれで稼働するOSやアプリケーション,サービス,そしてそれぞれのぜい弱性(エクスポジャ)を自動的に見つけられる点。ぜい弱性検出ツール(いわゆるスキャナ)とも似ているが,IP360の場合は,稼働中のネットワークやシステムにほとんど負担をかけず,通常通りにネットワークを運用しながら検出できるという。

 IP360は,IDSのシグナチャも自動更新すると同時に,前述したぜい弱性の検出を頻繁に実施する。このため,新たなセキュリティ・ホールが発見されたり,ネットワークの構成変更などによって新たな弱点ができてしまったりした場合でも,それを自動的に検出する。さらに,こうして検出したぜい弱性をもとに,IDSの検知機能のポリシーを変更する。この際,特定のアプリケーションについては別の対策を講じてあるようなら,以後,IDSでは検出しないように設定できる。こうすることで,IDSの誤検出(フォールス・ポジティブ)や見落とし(フォールス・ネガティブ)を減らし,効率的なセキュリティ管理を実現できるという。

 価格は管理対象となるデバイスの数(IPアドレスの数)によって変わる。国内での販売価格(予価)は,50IPライセンスで62万5000円から。(Y.K.)