Web3D技術の標準仕様を策定している「Web3Dコンソーシアム」が,「X3D」の最終ドラフトを7月23日に公開した。Webブラウザ上で3次元CG(コンピュータ・グラフィックス)を表示するためのフォーマットである。最終的には,国際標準化機構(ISO)にX3Dの仕様を提出する予定である。現在のWeb3D技術は,ベンダーが独自に開発したものがほとんど。開発するにしても,Webブラウザに表示するにしても,個別のソフトウエアを利用しなくてはならない。そのため,Web3DコンソーシアムはWeb3D技術の標準仕様を策定し,Web3Dを利用しやすくすることを目的にしている。以前はVRML(仮想現実記述言語)コンソーシアムとして活動していたが,98年12月にWeb3Dコンソーシアムに名称を変更した。

 X3DはVRMLを元にして,操作する際の動きが重いといった欠点を改善した仕様である。規格全体は,プロファイルと呼ばれるモジュールに分割されている。プロファイルは,さらにコンポーネントとよばれる機能ブロックに分かれており,用途やデバイスに応じて必要なものだけを使う。たとえば「インタラクティブ・プロファイル」は,動作の軽いコンテンツ向けの仕様。携帯電話向けコンテンツを開発するなら,その中の携帯電話に向いているコンポーネントのみを実装すればよい。PCでしか利用できないような機能に配慮する必要は無い訳だ。公開されたX3Dの仕様には,「Xj3D」と呼ばれるJavaベースのサンプルが付属。LGPL(GNU Lesser General Public License)の範囲で利用できる。

 また,米サン・マイクロシステムズ米Yumetech米Anivizaは,ワーキング・グループを設立。Direct3DやOpenGLなどのグラフィックスAPIインタフェースを使って,X3DのコンテンツをレンダリングするJava技術について検討する。また米インテルは,ソフトウエア・ベンダー数社と,CADのデータに特化して標準化を進めるワーキング・グループを,Web3Dコンソーシアム内に設立した。(T.F.)