日本IBMは,ストレージ・システムの構築サービス「IBMネットワーク・ストレージ・サービス」の提供を,8月7日に開始した。SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)やNAS(ネットワーク・アタッチト・ストレージ)を使ったストレージ・システムの企画,構築を,メニュー化して提供する。複数メーカーの製品が混在するシステムにも対応するのが特徴で,同社の「SANインターオペラビリティ・ラボ」で相互接続性や性能などを検証する。

 メニューは8つ。まずは,(1)「SANストレージ・システム構築サービス」と(2)「NASストレージ・システム構築サービス」。相互接続性や性能を検証しつつ,ストレージ・システムを構築する。そして,(3)それらストレージ・システムを効率的に管理するための仕組みを構築する「ストレージ管理サービス」。(4)データベースなどのアプリケーションとの連携を最適化して性能を向上する「アプリケーション連携支援サービス」。(5)バックアップの仕組みを構築する「データ・バックアップ・サービス」。(6)新システムを構築した場合などに,システム間でのデータ移行を支援するサービス「データ・マイクレーション・サービス」。(7)災害や障害などに備え,遠隔でのミラーリングの仕組みなどを実現する「ビジネス・コンティニュイティ・サービス」。最後に,(8)ストレージ・システムの障害時などに電話で技術的なサポートをしてくれる「ストレージ・サポート・ライン サービス」である。

 また,IBMは2003年にリリースする「バーチャル・ストレージ」と「Storage Tank」の2つの技術に対応したサービスを予定している。バーチャル・ストレージとは,複数のストレージを仮想的に1つのディスク・スペースのように見せる技術。ディスクの追加や移動などが容易になる。IBMのPCサーバー「xSeries」のLinuxサーバーに搭載される予定である。

 一方Storage Tankは,アプリケーションなどがストレージ上のファイルをネットワーク経由で操作しやすくするためのファイル・システム。特定の開発言語やプラットフォームに依存せず,ストレージ上のファイルを編集したり,共有したりできる。ファイルの属性やアクセス権などのメタデータを管理するためのメタデータ・サーバーが必要で,IBMはやはりxSeriesのLinuxサーバーに実装して提供する予定。アプリケーションからこのメタデータ・サーバーを参照し,ファイルにアクセスする仕組みである。

 IBMネットワーク・ストレージ・サービスの料金は個別見積もりである。目安としては,NASのストレージ・システム構築サービスが150万円,SANは200万円からである。(T.F.)