サン・マイクロシステムズは8月9日,J2EE(Java2プラットフォーム,エンタープライズ版)1.3に準拠した統合開発ツールの新バージョン「Sun ONE Studio 4.0,Enterprise Edition」を8月26日に出荷すると発表した。新バージョンでは,JavaでXML(拡張可能マークアップ言語)を扱うための標準API「JAX」をサポートし,Webサービスを構築/利用しやすくした。

 JAXは,Java技術の標準化団体であるJCP(Javaコミュニティ・プロセス)が規定したJavaのAPIセット。J2EE1.4に含まれる予定となっている。現段階でサポートしているJavaアプリケーション・サーバーはサン・マイクロシステムズの「Sun ONE Application Server7.0」など限られているが,将来的には大半のJavaアプリケーション・サーバーがサポートすると見られる。

 具体的には,次の5つのAPIセットを利用可能。(1)JAXP(XML処理用のJava API)1.2,(2)JAXM(XMLメッセージング用のJava API)1.1,(3)JAX-RPC(XML-RPC用のJava API)1.0,(4)JAXR(XMLレジストリ用のJava API)1.0_01,(5)SAAJ(Java用のSOAP添付ファイルAPI)1.1--である。

 なお,Sun ONE Studio 4.0の製品ラインナップは3種類ある。JAXに対応しているのは,1ユーザーあたり29万9000円で販売される「Enterprise Edition」のみ。ほかに,無償配布される「Mobile Edition」と「Community Edition」がある。Mobile Editionは新たに追加されたラインアップで,モバイル機器向けのJavaアプリケーション開発に対応している。例えば,MIDP(モバイル情報デバイス・プロファイル)やCLDC(コネクテド・リミテッド・デバイス・コンフィグレーション)といったJ2ME(Java2プラットフォーム,マイクロ版)準拠の開発/実行環境をサポートする。Community Editionは,JSP(JavaServer Pages)1.2,Java Servlet2.3に準拠したアプリケーションを開発できる。Mobile EditionとCommunity Editionは,すでに同社のWebサイト上からダウンロード可能。対応OSは,Solaris8/9,Red Hat Linux7.2,Windows2000/NT4.0 SP6/XP/98SE,動作環境としてJava 2 SDK1.4が必要となる。

 Sun ONE Studio 4.0は,サンが販売してきたJavaの統合開発ツール「Forte for Java」の後継製品。Javaアプリケーション・サーバー製品などを「Sun ONE」ブランドに統一する戦略に沿い,製品名を変更した。(H.J.)