トレンドマイクロは9月19日,Webコンテンツ向けのセキュリティ製品を発表した。キャッシュ・サーバーとの連携が可能なアンチウイルス・ソフト「InterScan WebProtect 1.0 for ICAP」と,Webフィルタリング・ソフトの新版「InterScan WebManager 2.1」である。それぞれ10月7日と10月11日に出荷を始める。

 WebProtectの特徴は,キャッシュ・サーバーとの連携を可能にする「ICAP1.0」(インターネット・コンテンツ・アダプテーション・プロトコル)をサポートしている点。Webサーバーから送信されたコンテンツを受け取ったキャッシュ・サーバーが,そのコンテンツをICAPを使ってWebProtectサーバーに転送する。WebProtectは,ウイルス・チェックを実行後,ICAPを使ってキャッシュにコンテンツを返信する。この際,キャッシュ・サーバーは,Webサーバーから受信したファイルの拡張子を検査し,ウイルス感染の可能性があるファイルだけをInterScan WebProtectに転送する。このため,パフォーマンスが向上するという。具体的には,画像ファイル(GIFやJPEG)やテキスト・ファイルはそのままブラウザに送信し,HTMLファイルやJavaアプレットなどだけをWebProtectに転送する。

 ただし,WebProtect for ICAPを利用するには,ICAP対応のキャッシュ・サーバー製品を導入していることが前提。現状では,日本ネットワーク・アプライアンスと,キャッシュフロージャパンのアプライアンスがICAP1.0をサポートしている。WebProtectの価格は,年間使用許諾料になるため,1年ごとの契約更新が必要になる。25ユーザー(アカウント・ライセンス)以下の場合,使用許諾料は1ライセンス当たり3950円。契約更新料は初回購入標準価格の5割である。

 一方,InterScan WebManagerは,Webサイトにアクセスできるブラウザのバージョンなどを限定する機能などを付加した。セキュリティ・パッチが適用されていない古いバージョンのブラウザからのアクセスを禁止できる。ブラウザのバージョンを確認するため,HTTPヘッダー中の「User Agent」と呼ぶ情報をチェックする。ブラウザがInternet ExplorerやNetscape Navigatorなら,WebManager上で,セキュリティ・パッチの番号などを指定しておくことでアクセスを制限できる。ただし,「適用したパッチのすべての番号が表示されるとは限らない」(トレンドマイクロ マーケティング本部プロダクトマネージャーの岡部 健人氏)という。パッチ未適用のブラウザを確実に禁止できるわけではないようだ。価格は,WebProtectと同様に年間使用許諾料で,30クライアント・ライセンスで23万8000円。契約更新料は初回購入標準価格と同額である。
(K.A.)