日商エレクトロニクスは,2002年12月にも,米社のWeb高速化ツールを発売する。米チャトニ・テクノロジーズの「Chutney Apptimizer」である。動的に生成されるコンテンツを対象にしたキャッシュ・サーバーの一種で,アプリケーション・サーバー上でのコンテンツ生成処理を高速化できる。価格は未定。

 Apptimizerの中核は,独自アーキテクチャのインメモリー・データベース(チャトニ・ストレージ・エンジン)である。Apptimizerを搭載したマシンをアプリケーション・サーバーとは別に稼動させて使う。Javaアプリケーション環境なら,サーブレットやEJB(エンタープライズ JavaBeans)などの処理結果をオブジェクトとしてインメモリー・データベースに格納する。Webページを生成する際に,Apptimizerを参照し,キャッシュされたオブジェクトを再利用することで,レスポンスを向上させる。また,オブジェクトをApptimizerに格納するため,アプリケーション・サーバー上のメモリーを節約できると同時に,ガベージ・コレクションの頻度や処理にかかる時間を減らせる。

 ただし,コンテンツあるいはアプリケーションには,Apptimizerを参照させるために,チャトニAPIを呼び出すタグを追加する必要がある。例えばJSP(Javaサーバー・ページ)の中でサーブレットを呼び出す部分(前後)にチャトニのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を呼び出すタグを挿入する。JSPが実行されると,サーブレットを呼び出す前にApptimizerを参照し,サーブレットの実行結果がキャッシュされていれば,それを流用する。Apptimizer上にキャッシュされていなければ,通常通り処理を実行し,結果をキャッシュする。チャトニAPIとしては,Java,C++,VBScript,Perlなど主要なスクリプト/プログラミング言語に対応したタグが用意されているため,JSP,サーブレット,EJB,ASP(アクティブ・サーバー・ページ),CGI(共通ゲートウエイ・インタフェース)スクリプトなどの環境でApptimizerを利用できる。

 国内では,NTTブロードバンドイニシアティブ(NTT-BB)が2日間にわたって製品評価を実施。同社のブロードバンド・コンテンツ提供サイト「BROBA」の会員に提供する「My Page」などのアプリケーション(システムは本番用ではなく開発用)に適用した結果,Webページの応答時間(ダウンロード時間)が8分の1まで短縮されたという。(Y.K.)