マイクロソフトは11月14日,UNIXからWindowsを利用するためのソフト「Windows Services for UNIX 3.0」を発表した。評価版を同社サイトからダウンロードできる。3.0の新機能の目玉は,Microsoft InterixをWindows上で動作するUNIX開発・実行環境「Interix」を搭載したことである。これを使うと,UNIXアプリケーションをWindows上で実行できる。
Windows Services for UNIX 3.0はNFS(ネットワーク・ファイル・システム)サーバーやTelnetサーバー,NIS(Network Information Service)などの機能を提供するソフトである。UNIXとWindowsの混在するシステムで,WindowsをあたかもUNIXのように利用することができる。
新たに搭載したInterixは,IEEE POSIX(Portable Operating System Interface)準拠のAPIを提供する。同APIに準拠するUNIXアプリケーションのソース・コードをコンパイルすれば,Windows上でUNIX向けアプリケーションを実行可能である。コンパイラなどのSDK(ソフトウエア開発キット)も提供する。このほか,UNIXではなじみ深い,awkやgrepといったユーティリティ,KornシェルやCシェルなどのスクリプト実行環境を提供する。これまでInterixは,別製品として提供してきたソフトである。
対応OSはWindows NT4.0(SP6a以降)/2000(SP2推奨)/XP/.NET Server2003。相互接続を確認したUNIXは,Solaris2.6/2.7,hp-ux10.2/11,AIX 4.3.3,Red Hat Linux7.0である。製品版は12月6日に発売し,価格はオープン。推定小売価格は2万9800円。(A.Y.)