分散システムの運用管理技術の普及と啓蒙を目指す国内団体であるINTAP(情報処理相互運用技術協会)は11月15日,運用管理の標準仕様を策定するため,米DMTF(分散管理タスク・フォース)と技術協力すると発表した。両団体は共同で,異種システム間で運用管理情報などをやりとりするための仕様策定を目指す。こうした仕様は,遠隔地にあるコンピュータが持つハードウエアやソフトウエアなどの資源を引き出して利用可能にする「グリッド・コンピューティング」を実現するために必要とされているものだ。

 技術協力の範囲は,異種システムが混在した場合のイベント管理,ジョブ配布,情報取得,相互接続などの分野に及ぶ。INTAPが2002年10月に発表した仕様「MAXI2.0」を,DMTFにおける標準化活動に生かしていく。MAXI2.0は,異なる運用管理システム間でイベント情報や管理情報をやりとりするための仕様である。Webサービス技術を使い,DMTFが策定した「CIM(共通情報モデル)」に基づくXML(拡張可能マークアップ言語)データをやりとりする仕組みを採っている。

 MAXIと似たような仕様は,XML関連技術の普及/啓もう団体であるOASIS(構造化情報標準推進機構)や,グリッド技術の標準化団体であるGGF(グローバル・グリッド・フォーラム)でも策定している。これらの団体はCIMをベースにすることを予定しており,DMTFと協調していく姿勢を見せている。そこでINTAPは,DMTFと技術協力することで,MAXIの成果を国際標準仕様に反映し,最終的にはMAXIを国際標準仕様に準拠させていきたい考えだ。(H.J.)