インターネットイニシアティブ(IIJ)は12月5日,月額1万9800円からと低価格なファイアウォール運用管理サービス「IIJセキュリティライト」を開始した。IIJがファイアウォール製品を貸し出し,障害発生時の復旧作業などを代行するサービスである。主にFTTH(ファイバ・ツー・ザ・ホーム)やADSL(非対称ディジタル加入者線)を利用する中堅・中小企業向け。すでに提供中の「IIJセキュリティスタンダード」(月額6万円から)と比べて,レンタルするファイアウォール製品に安価なものを使い,運用管理のサービスに制限を設けることで,料金を抑えた。

 ファイアウォールには,米ソニックウォールの低価格アプライアンス製品を使う。従来のIIJセキュリティスタンダードでは,スループットが40Mビット/秒以上と高速な米ウォッチガードの製品を使っていた。VPN(仮想プライベート・ネットワーク)には対応していない。ファイアウォールの設定は,導入時にはIIJが代行してくれるが,変更を加える場合は,ユーザー自身が設定する必要がある。また,ファイアウォールの障害発生時に,復旧作業を実施する時間帯が平日の9~19時に限定される。監視は365日24時間対応だが,夜間や休日に障害が発生した場合には,翌営業日の朝まで復旧作業には応じてもらえない。また,障害が発生したことはファックスでしか通知されない。

 料金は,インターネットにアクセスするマシン数により異なる。10台までなら月額1万9800円。50台までが2万3800円,台数無制限の場合が3万1800円から。インターネット接続サービスは他社のサービスを利用していても構わない。
(K.A.)