日本IBMは12月4日,WebShpere Application Server V5.0向けの統合開発環境「WebSphere Studio v5」を発表した。特徴は,GUIを使って,StrutsベースのWebアプリケーションを開発できる点。Strutsは,Jakartaプロジェクトが公開しているWebアプリケーション開発用のフレームワーク。Studio v5はこのほか,Java標準仕様としてはJ2EE1.3,Javaサーブレット2.3,JSP1.2,EJB2.0に対応した。
WebSphere Studio V5.0では,StrutsベースのWebアプリケーションで利用する表示画面(JSP:Javaサーバー・ページ)や,そのJSP上で入力されたデータの格納先となるJavaBeans(オブジェクト)「ActionForm」などを,GUIベースで開発できる。Strutsを使ったWebアプリケーションの開発生産性が高まる。具体的には,ウィザードにしたがってsetメソッドやgetメソッドに使う変数名を入力していくだけで,ActonFormのひな形を生成できる。そのActionFormにデータを格納する表示画面(JSP)のひな形も,GUIのウィザードで必要な情報を入力していけば生成できる。
今回発表したのは2製品。「WebSphere Studio Site Developer v5」,「WebSphere Studio Application Developer v5.0」である。Application Developerは,Site Developerの機能に加え,Javaプログラムのパフォーマンス分析ツールなどを備えている点が異なる。CD-ROM版の販売価格は,Site Developerが14万3000円,Application Developerが49万9700円。販売は2003年1月である。(A.Y.)