アイ・ティ・フロンティアは2002年12月24日,米ワイリー・テクノロジが開発したJavaアプリケーションのパフォーマンス管理システム「Introscope3.0」を国内で販売開始すると発表した。Introscopeは,既存システムのソース・コードに変更を加えることなく導入でき,しかも既存システム側に大きな処理負荷をかけることなくパフォーマンス情報を取得できるという特徴がある。このため,実運用環境に導入しやすい。

 Introscopeは,クライアント/サーバー型のパフォーマンス管理システム。既存システム側には,クライアントにあたるエージェント・ソフトを組み込む。このエージェント・ソフトが,監視したいJavaアプリケーションのパフォーマンスを解析するために必要な情報を収集し,別に用意したパフォーマンス管理サーバーに転送する仕組みになっている。エージェント・ソフト自体は,情報を収集するだけで,パフォーマンス解析やログ記録のようなオーバーヘッドの大きな処理は実行しない。このため,既存システムに大きな負荷をかけずに動作させられる。また,エージェント・ソフトを導入する際に実行するウイザードが,既存システムのバイナリ・コードにパフォーマンス解析に必要なロジックを自動的に埋め込んでくれる仕組みになっているため,導入時に既存システムのソース・コードに戻って変更を加える必要がない。

 エージェント・ソフトは,JVM(Java仮想マシン),EJB(エンタープライズJavaBeans),サーブレット,JSP(Javaサーバー・ページ),Javaクラス,Javaメソッドなどの稼働状況を収集する。また,「Introscope SQL Agent」と呼ぶアドオン・ソフトを追加することで,JDBC(Javaデータベース接続)ドライバを通じて発行されたSQL文のパフォーマンス情報も収集可能になる。このため,Webサーバーからデータベース・サーバーまで,一貫した管理と分析が可能である。例えば,時刻やアクセス数の変化に伴うパフォーマンスの移り変わりを,GUIベースの管理ツールで表示し,Webサーバーからデータベース・サーバーに向かって,問題カ所をドリル・ダウンで絞り込んでいける。これにより,パフォーマンス上のボトルネックの特定が容易になる。

 Introscopeは,J2EEに準拠しているあらゆるアプリケーション・サーバーを監視できる。WebSphereとWebLogicについては,「Introscope PowerPack」と呼ぶオプションを追加することにより,アプリケーション・サーバーに固有の機能を使ってより詳細な項目を監視できる。

 パフォーマンスがあらかじめ設定したしきい値を越えた場合には,電子メールなどで警告を発する機能もある。「Introscope SNMP Adapter」と呼ぶアドオン・ソフトを組み込めば,SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)でTivoliやOpenViewなどの統合管理システムにパフォーマンス情報を送信することも可能だ。(H.J.)