東芝は1月9日,インターネットや携帯電話を通じて列車の乗り換え案内情報などを提供するサイト「駅前探険倶楽部」を独立させ,新会社を設立すると発表した。新会社の名前は「駅前探険倶楽部」で,設立は1月15日(営業開始は2月1日)。新会社では,従来から提供していたコンシューマ向けのサービスに加え,新たに企業向けの有料サービスを提供していく。

 企業向けの有料サービスでは,XML(拡張可能マークアップ言語)を基盤とするWebサービス技術を用いる。Webサービス技術を利用することにより,ユーザー企業のシステムから,新会社のWebサービスを簡単なシステム変更だけで利用可能になる。具体的には,ユーザー企業のシステムからRPC(遠隔手続き呼び出し)と同じ手順で新会社のWebサービスを使える。ファイアウォールに新たなポートを空けたり,接続用のロジックを作り込んだりする必要はない。

 すでに新会社は,日本オラクルと提携済み。同社が提供するERP(企業資源計画)製品である「Oracle E-Business Suite 11i」や,企業ポータル製品である「Oracle9iAS Portal」で構築したシステム向けに,定期券/交通旅費/出張などの申請を支援するサービスを提供する。ユーザー企業は,従業員の申請業務を効率化できる。

 不動産業界向けのサービスも提供する。物件購入後の通勤時間などの変化を事前にシミュレーションできるようにする。不動産ポータル・サイト「HOMES」を運営するネクストや,不動産の宣伝/販売を支援するデベロップジャパンなどと提携し,展開していく。

 なお,新会社の資本金は1億円で,東芝が100%出資。従業員は30名。社長には,東芝時代に駅前探険倶楽部を担当していたiバリュークリエーション社 WebTopサービス部 担当部長の松尾 祐二氏が就任する。2005年度には20億円の売り上げを目指す。(H.J.)