トレンドマイクロは1月15日,企業ネットワーク内でウイルスの感染が瞬時に広がる「アウトブレーク」に対処する機能を付加したアンチウイルス・ソフト製品群を3月に出荷する。ウイルスがばらまくメールをゲートウエイでフィルタリングする現行の機能に加え,Webアクセスをゲートウエイでフィルタリングする機能と,クライアントやサーバーのマシンで,共有フォルダの利用やファイルの書き込み,特定のポートに対するアクセスを禁止する機能を付加する。

 あらゆる感染方法を駆使する最近の複合型ウイルスは,パターン・ファイルが作成される前に社内ネットワークに侵入し,あっという間に感染を広げる。今回の製品は,こうしたウイルスのアウトブレークに対して,パターン・ファイルを使わずに対抗するためのものである。ウイルスのアウトブレークが発生すると,トレンドマイクロは,そのウイルスがばらまくメールをフィルタリングしたり,ウイルスが感染したWebページへのアクセスをフィルタリングしたりといったポリシーを作成し,ユーザーに配布する。このポリシーが,企業内のゲートウエイ向けアンチウイルス・ソフトなどに自動的に適用される仕組みである。具体的には,タイトルや添付ファイルの名前などでメールをフィルタリングしたり,URLに含まれるファイル名などでWebアクセスをフィルタリングしたりする。

 ポリシーをトレンドマイクロのサイトから受け取り,アンチウイルス・ソフトに反映する機能を持つソフトとして,「Trend Micro Control Manager(TMCM)2.5」を3月3日に出荷する。現行バージョンでは,メール・フィルタリングのポリシーしか扱えなかったが,新版では,Webアクセスのフィルリングと,クライアントでのアクセス制限を指示できるようにした。さらに,米ネットスクリーンのファイアウォール・アプライアンスに対して,ウイルスのアクセスをフィルタリングするポリシーを適用する機能も付加している。なお,ポリシーによるフィルタリングなどは,パターン・ファイルを入手したあとには停止して,パターン・ファイルによるウイルス対策に切り替える。ポリシーでは,正規のメールを誤って遮断するといった誤検知が起こる可能性が低くないからである。

 TMCMから受け取ったポリシーを実行できるアンチウイルス・ソフトとしては,Webゲートウエイ型の「InterScan WebProtect」,クライアント向けの「ウイルスバスター コーポレートエディション5.5」,サーバー向けの「ServerProtect5.5」を3月中に出荷する。メール・ゲートウエイ向けの製品は現行のバージョンをそのまま利用できる。
 (K.A.)