ファルコンストア・ジャパンは,サーバーやPC向けのバックアップ/リカバリ・ツール「IPStor Bare Metal Recovery(IBMR)」の販売を3月1日に開始する。特徴は,バックアップ・イメージを,Bare Metal Serverと呼ばれるサーバーに保存し,集中管理する点。OSが導入されているハード・ディスクが壊れていても,ネットワークを介してBare Metal Server上のバックアップ・イメージを使ってシステムを起動することができる。

 あらかじめ,バックアップ対象のマシンには,IBMRクライアントをインストールしておき,それを使ってハード・ディスクのイメージを,Bare Metal Server上のディスク領域に保存する。バックアップは1台のマシンにつき3世代まで保存しておくことができる。最初はフルバックアップする必要があるが,2度目以降は差分データのみを保存する。

 通常,ディスクに障害が発生した場合,それを交換,データなどをリストアしないとシステムを立ち上げられない。しかしIBMRを使うと,ディスクを交換しなくても,Bare Metal Server上のバックアップ・イメージを取得し,OSを起動できる。ただし,ネットワークを経由してOSを起動しているため,高いパフォーマンスは望めない。あくまで暫定的な運用である。交換部品が手に入ったら,バックアップ・イメージを基にシステムを復旧する。

 Bare Metal Serverからバックアップ・イメージの取得には,PXE(Pre-Boot eXecution Environment)と呼ばれるプロトコルを使う。PXEは米インテルが開発したプロトコルで,ネットワーク経由でOSをインストールしたり,システムを起動したりするために利用されている。多くのNIC(ネットワーク・インタフェース・カード)に組み込まれている。BIOSなどの設定でPXEを使ってブートするよう設定すると,DHCP(動的ホスト設定プロトコル)を使ってIPアドレスを取得し,ブートするためのリソース要求をブロードキャストする。Bare Metal Serverがその要求をキャッチすると,発信元のMACアドレスを見て,そのマシン用のバックアップ・イメージを提供する。Bare Metal Serverは,バックアップ・イメージを保存する際に,そのイメージがどのMACアドレスのマシンのものかも登録している。

 価格は,Bare Metal Serverが60万円。バックアップするマシンのOSが,サーバーOSである場合は1台あたり7万5000円。クライアントOSである場合は1台あたり1万5000円。対応するOSは,Windows NT/2000/XP,Red Hat Linux,Solaris,AIXである。(T.F.)