XML(拡張可能マークアップ言語)関連技術の普及/啓もう団体であるOASIS(構造化情報標準推進機構)は米国時間で2月26日,WebサービスでXMLメッセージを交換する際の信頼性を向上させる仕様を策定するための技術委員会「Web Services Reliable Messaging Technical Committee(WS-RM TC)」を発足させた。

 WebサービスにおけるXMLメッセージの転送には,HTTPやSMTP(簡易メール転送プロトコル)などを使用することが多い。ところが,これらのプロトコルは信頼性が低く,例えばBtoB EC(企業間電子商取引)の受発注や決済といった重要なメッセージが通信相手に届いたことを証明することが難しい。証明するための仕組みを独自に作り込むことは可能だが,不特定多数のシステムと自動的に連携できなくなってしまう。そこで,信頼性を高めるための標準仕様の必要性が高まっていた。

 WS-RM TCでは,「OASIS Reliable Messaging」と呼ぶ仕様を策定していく。OASIS Reliable Messagingは,SOAPヘッダーに組み込むタグ・セットを規定したものとなる見込み。この仕様に基づいて実装されたミドルウエア間では,XMLメッセージを転送する際の信頼性が高まる。例えば,配信したことを保証する,重複配信を防ぐ,送信と着信の順番を保つ,配信状態を確認する--といったことが可能になる。WS-RM TCでは,米オラクル,米サン・マイクロシステムズ,米ソニック・ソフトウエア,NEC,日立製作所,富士通が共同開発し,OASISに提出した仕様「WS-Reliability(Web Services Reliability)」をベースに標準化作業を進めることにしている。WS-Reliabilityには,同じOASISで標準化されているebXMLメッセージング・サービスの技術要素が盛り込まれている。

 WS-RM TCの主要なメンバーは,次の通り。アイルランドのIONAテクノロジズ,米ウェブメソッズ,米オラクル,米コマース・ワン,米サン・マイクロシステムズ,米ソニック・ソフトウエア,NEC,日立製作所,富士通,独SAP,米シービヨンド・テクノロジーなど。米IBMと米マイクロソフトは,WS-RM TCへの参加を見送った。(H.J.)