ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は3月3日,新しいタイプのブロードバンド・ルーター「ブロードバンドAVルータ HN-RT1」を発表した。同社が提供するインターネット接続サービス「So-net」の会員のうち,ADSL(非対称ディジタル加入者線)やFTTH(ファイバ・ツー・ザ・ホーム)などのブロードバンド・サービスを利用している会員を対象に限定販売する。価格は2万9800円。3月末まではキャンペーン価格の2万4800円で提供する。すでにSo-netのWebサイトで受け付けを始めている。出荷は3月13日から。
通常のブロードバンド・ルーターとの違いは,ストリーミング・データをスムーズに受信できるようにするAV優先ポート機能,メモリースティック・スロットなど,オーディオ・ビジュアル関連の機能を強化してある点。AV優先ポート機能は,LAN側の4ポートのうちの1ポート(AV優先ポートと呼ぶ)の通信を,他のポートよりも優先し,パケットを流れやすくするもの。ストリーミング映像の再生時に,映像の乱れやコマ落ちを防止できる。Webサーバー機能も持ち,メモリースティックに保存してあるHTMLファイルや画像などを,同製品だけでインターネット上に公開できる。
ブロードバンド・ルーターとしての機能では,最大スループットは97Mビット/秒。IEEE802.11b準拠の無線LANアクセス・ポイント機能やUPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)機能を備える。インタフェースは,WAN用に1個,LAN用に4個の10M/100M自動認識ポートを装備する。4月にはファームウエアのバージョンアップにより,搭載するUSBポートにプリンタを接続してプリント・サーバーとする機能を追加する予定。IPv6にも対応する。(H.O.)