日本オラクルは,同社の製品を使って構築したシステムの運用を請け負う「Oracle Outsourcing」を,3月17日に開始した。サーバーのリソース状況やユーザー情報の管理,パッチの適用,バックアップなどの作業を代行する。

 運用するサーバーは,ユーザー企業の社内か,あるいはオラクルが提携するデータセンター,米オラクルのデータセンターのいずれかに設置する。運用対象のサーバーには,「Oracle Intelligent Agent」というエージェント・アプリをインストール。オラクルの監視システムは,このエージェントからサーバーの状態についてのデータを収集する。オラクルのデータセンターに設置する場合以外は,オラクルとサーバー設置場所の間をVPN(仮想プライベート・ネットワーク)で結び,リモート監視・運用する。

 ただし,サービス提供の対象はオラクルのソフトウエアのみで,しかも,一部に限られる。「Oracle E-Business Suite 11i」,「Oracle Collaboration Suite Release 1」,「Oracle9i Database」,「Oracle8i Database」,「Oracle9i Application Server」である。年間料金は,Oracle E-Business Suite 11i,Oracle9i Database,Oracle8i Database,Oracle9i Application Serverの場合は定価の36%で,最低600万円から。Oracle Collaboration Suite Release 1は,1ユーザー当たり年額9,000円である。(T.F.)