松下電工インターネット総合研究所(IRI)は,3月25日,住宅市場向けのIPv6製品の開発で提携したことを明らかにした。家庭内のさまざまなセンサーなどをネットワークで接続して一元管理するHX(Home eXchange)を共同開発。試作機を完成させた。2004年度には製品を出荷する。

 HXは,松下電工が3月に発表した住宅設備の制御システム製品「エミット・ホームシステム」などの中核をになう「ホームゲートウェイ」の後継になる。ホームシステムは,例えば玄関や窓の施錠,照明やエアコンのオン/オフなどを,インターネットや携帯電話から制御できるシステム。現状では,エミット・ホームシステムにはIPv4しか実装されていないが,HXの製品化に伴って,ホームシステムの中核であるホームゲートウェイをHXに置き換えて販売する。

 HXは3つの機能を持つ。IPv6とIPv4のデュアル・スタックのブロードバンド・ルーター,イーサネットだけでなくエコーネットなどの規格にも対応させるマルチプロトコル対応ゲートウェイ,ホーム・ネットワーク上の機器を自動的に見つけ出すプラグ・アンド・プレイ機能である。このうち,IPv6を採用した最大の理由になったのが,3つ目のプラグ・アンド・プレイ機能である。

 IPネットワーク上でホームシステムを構築する場合,センサーやリモコンなど,ホームゲートウェイの制御対象のIPアドレスなどを設定しなければならない。また,あとからセンサーなどを追加する場合は,そのセンサーのIPアドレスなどをホームゲートウェイに追加登録する必要がある。こうした作業は,施工業者や一般消費者にとっては,必ずしも簡単な作業ではない。そこで,IPv6のプラグ・アンド・プレイ機能を使って,ネットワークに接続したセンサーなどをHXが自動的に検出できるようにした。
(Y.K)