米ソニック・ソフトウエアは米国時間で4月12日,企業内外のシステムを連携させるEAI(企業アプリケーション統合)パッケージ「AnyPoint Business Integration Suite」を発表する。同社が従来から提供してきた製品群に加え,同社の親会社である米プログレス・ソフトウエアが2002年10月に買収したエクセロンの製品群を統合した製品である。特定のEAI(エンタープライズ・アプリケーション統合)サーバーを介さず,連携させたいシステム間で直接データ交換するPtoP(ピア・ツー・ピア)型の通信形態を採れるという特徴がある。

 AnyPoint Business Integration Suiteは大きく3つの製品からなる。(1)連携基盤となる「AnyPoint ESB(エンタープライズ・サービス・バス)」,(2)企業間を含む連携手順やワークフローを制御する「AnyPoint Orchestration Server」,(3)データの変換やロギングなどをする「AnyPoint XML Server」である。

 中核になるのは,(1)のAnyPoint ESB。特徴は,特定のEAIサーバーを介さず,システム間でデータを直接やりとりするPtoP型の通信形態を採用できることだ。この場合,連携対象となるシステムごとにESBサービスを設置し,それぞれの間でPtoP形式でデータを交換できる。連携頻度が低ければ,複数のシステムで1つのESBサービスを共用することも可能だ。ネットワーク上のどこに,AnyPoint ESBサービスが存在するかは,専用ディレクトリで管理/検索する仕組みになっている。一般的なEAI(エンタープライズ・アプリケーション統合)ソフトの場合,特定のサーバーに導入してデータを中継してもらう構成を採る。このため,データ変換/交換の負荷がEAIサーバーに集中し,速度の低下などを招きやすかった。

 AnyPoint ESBの場合は,データ交換時のデータ形式の変換などの処理を分散させることが可能だ。(3)のAnyPoint XML Serverにメッセージを転送してデータ形式を変換してから,目的のシステムに送ることができる。こうしたシステム全体の処理の流れなどは,(2)のAnyPoint Orchestration Serverで管理/制御する。

 製品出荷時期は2003年7月頃と見られる。価格は未定。国内では,2003年3月に日本エクセロンから社名変更したプログレス ソフトウエアがソニックを含むグループ全体の総代理店となり,パートナ企業を通じて販売していく。
(H.J.)