東芝は5月9日,Webサーバーから配信するコンテンツのデータ量を減らすソフトウエア「FlyingServ Webキャッシュ」を発売する。帯域の狭いネットワーク環境に構築したWebシステム向けの製品である。Webサーバーから配信するコンテンツをユーザー側にキャッシュさせ,1度送ったデータは再送せず,キャッシュから取り出してブラウザに表示させる。

 システムは,Webサイト側に置く「サーバプロキシ」と,ユーザーのPCにインストールする「クライアントモジュール」で構成。サーバプロキシはクライアントモジュールからの要求を受けてWebサーバーからファイルを取得。ページ・ファイルのデータとそのハッシュ値を保管する。このデータとハッシュ値はクライアントモジュールにも送り,保管させておく。

 ページ要求があると,サーバプロキシはWebサーバーからページを取得してハッシュ値を計算し,保管した中に同じ値がないか検索。あれば,ハッシュ値をクライアントモジュールに送る。クライアントモジュールはハッシュ値に対応するWebページをキャッシュから取り出して表示する。

 さらに,サーバプロキシはファイル全体だけでなく行単位のハッシュ値も計算している。ファイル全体のハッシュ値で同じものがなければ,行単位のハッシュ値を比較。そのほとんどの値が同じファイルがあれば,一部の行だけが書き換えられたページと判断。ページのハッシュ値,書き換えられた行とその内容をクライアントモジュールに送信し,クライアントではデータを元にページを復元する。

 動作環境は,サーバプロキシがRedHat Linux7.3J。クライアントモジュールがWindows Me/2000/XP。クライアントモジュールの代わりに,クライアント側のネットワークに設置する「クライアントプロキシ」を利用することもできる。価格はサーバプロキシをインストールするマシンのCPUごとに150万円。クライアントモジュールは無料。クライアントプロキシは,インストールするマシンのCPUごとに15万円である。(Y.Y.)