ケンコンサルティングは,豪リードノーティファイのメール・トラッキング・サービスを5月8日に国内で開始した。サーバー・ソフトウエアの販売も開始する。送信したメールをいつ誰が読んだか,誰に転送したかなどをレポートしてくれるサービスである。テキストのメールをHTMLメールに変換し,開封などの情報をサーバーに通知するためのスクリプトを埋め込む。受け取った人がHTMLメールを開くとHTMLに埋め込んだスクリプトが作動して,履歴情報をサーバーに通知するという仕組みである。
使い方は簡単。あて先のメール・アドレスの末尾に「.readnotify.com」を追加するだけである。たとえば,あて先が「tafukuda@nikkeibp.co.jp」であれば,「tafukuda@nikkeibp.co.jp.readnotify.com」と編集する。メールを送信すると,リードノーティファイのサーバーに送られる。サーバーは,メールを独自のスクリプトを埋め込んだHTMLメールに変換。あて先の末尾にあった「.readnotify.com」を取って,本来のあて先に送信する。
メールを受け取ったユーザーがメールを開くと,HTMLに埋め込まれたスクリプトが実行され,リードノーティファイのサーバーに,メールが開封されていることを通知する仕組みである。また,そのユーザーがメールを開いていた時間もわかる。送信したメールについての情報を見る場合は,リードノーティファイのWebサーバーにアクセスする。
リンク情報だけをメールで送り,メール本体をサーバー上に持たせる,いわゆるWebメールを使うことで,メールに有効期間を設ける「自己消滅」機能を持つ。メールを暗号化し,さらにパスワードをつけて送信する「セキュアな暗号化」機能などがある。
サービス料金は,到達確認機能だけの基本サービスが,年間3000円。自己消滅や暗号化機能などが利用できるプレミアムサービスは,年間4500円である。どちらも年間2000通まで利用できる。月間ライセンスもあり,プレミアサービスのみ月額800円で,月間350通まで利用できる。サーバー・ソフトウエアは200万円である。(T.F.)