XML(拡張可能マークアップ言語)関連技術の標準化団体であるOASIS(構造化情報標準推進機構)は米国時間で5月20日,UDDI(汎用的な記述/発見/統合)2.0を標準として承認したと発表した。UDDIは,Webサービス向けのディレクトリ・サービスの仕様。企業が,必要な機能を提供してくれるWebサービスを探すときなどに利用する。従来版のUDDIは,事実上の標準の位置を占めてはいるが,標準化組織によって正式に承認されたものではなかった。

 UDDI2.0仕様は,大きく4つの要素で成り立つ。(1)UDDIレジストリにアクセスしてデータを読み書きするためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース),(2)UDDIレジストリに格納するデータの構造,(3)複数のUDDIレジストリ間でデータを相互にコピーしあうためのモデルと手順,(4)UDDIレジストリの運用管理規則--である。これらの仕様のベースは,米IBMや米マイクロソフトなどのIT業界が中心となり設立したUDDIイニシアチブが,2001年6月に策定したもの。UDDIイニシアチブは,正式な標準とするためにOASISの技術委員会に同仕様を提案し,作業をOASISに引き継ぐ形で解散した経緯がある。

 UDDI仕様の最新バージョンは,UDDIイニシアチブが解散直前の2002年9月に策定した3.0である。しかし,OASISは,2.0から段階的に標準化することにした。2.0の方が仕様が簡単で標準化作業を進めやすいうえ,企業内や特定の企業間だけで利用することが多い現状ではUDDI2.0の仕様で十分な場合が多いからだ。3.0では,PKI(公開カギ基盤)技術を使ってデータの登録者を証明する機能や,複数のUDDIレジストリをツリー状に関連付けて運用する機能などが拡張されている。ただ,仕様が複雑で,標準化までには時間がかかりそう。XKMS(拡張可能カギ管理仕様)2.0など関連仕様の標準化を待った方がいい部分もあった。
(H.J.)