NTTコミュニケーションズ日本IBMシスコシステムズプロストレージの4社は6月10日,遠隔地にある複数のiSCSI対応のストレージを組み合わせ,遠隔ストレージ・ネットワークの実証実験を始めることを発表した。6月中に東京・名古屋間でスタートさせる。

 ストレージ・ネットワークは,複数のストレージ装置やサーバーを結ぶネットワークで,複数システムでのデータ共有や,一元的なバックアップなどが可能になる。ただ,従来は,同一ビル内や同一敷地内といった比較的狭い範囲での利用が前提だった。今回の実証実験では,数百km離れた拠点間を結ぶiSCSIベースのストレージ・ネットワークを構成し,評価する。iSCSI対応のハードウエアやソフトウエア,ネットワークの接続検証や,帯域や距離遅延がストレージ性能(転送速度,読み書き処理数)に与える影響などを調べる。

 iSCSIは,コンピュータとストレージの間をIPネットワークを使って結ぶための技術。SCSIコマンドをIPパケットに格納してやり取りする手順を規定する。実験では,IBMのストレージ装置と,シスコシステムズのiSCSI対応ストレージ・ネットワーク・スイッチ(データ交換機)を組み合わせ,NTTコミュニケーションズのIPネットワーク(1Gビット/秒)を介して接続する。プロストレージは技術的なサポートを受け持つ。(H.O.)