Javaプログラム部品の流通業者であるコンポーネントスクエアは6月20日,同社が運営する取引仲介サイト「CSQマーケットプレイス(CSQM)」をWebサービス化し,「コンポーネント流通Webサービス」として会員企業に提供すると発表した。CSQMは,会員間でプログラム部品を売買してもらうためのサイト。Webサービス化することで,CSQM上にあるプログラム部品のカタログ情報を,会員企業のシステムから容易に検索し,取得できるようになる。9月には,CSQMへの情報登録も可能になる。

 コンポーネント流通Webサービスは,同社が会員企業向けに販売する「コンポーネント管理システム(CCM)」との連携を想定して構築してある。CCMを使った場合,会員企業の社内にあるプログラム部品の情報を管理・取得することは容易になるが,社外の情報までは探せない。CCMからコンポーネント流通Webサービスを呼び出すことで,社内だけでなく社外のプログラム部品を容易に見つけられるようになる。なお,Webサービスのインタフェース仕様を記述したWSDL(Webサービス記述言語)定義を公開することで,CCM以外のシステムからの呼び出しも可能にする。

 コンポーネント流通Webサービスは,日本IBMの「WebSphere Application Server4.0」とオープン・ソースのXML/SOAP処理ソフト「Apache Axis1.0」を組み合わせて構築してある。Webサービスのクライアントとして想定されているCCMの推奨動作環境は,サン・マイクロシステムズの「SunONE Application Server7.0」。今後は,オープン・ソースの「Apache Tomcat」などもサポートする計画である。こうした異なるアプリケーション・サーバーと柔軟に相互接続できるように,Apache Axisを採用した。WebSphere4.0に搭載されているXML/SOAP処理機能は,Apache Axisの前身というべき「Apache SOAP2.x」がベース。このため,相互接続性や処理性能が十分ではなかった。

 プログラム部品のカタログ情報は,EJB(エンタープライズJavaBeans)コンポーネントに関するコンソーシアムが策定した「コンポーネント仕様/品質公開情報規約」に準じたXML形式で提供する。このXMLデータは,Webサービスからクライアントに返されるSOAPメッセージの中に格納されるのではなく,MIME(多目的インターネット・メール拡張)を使って符号化したうえでSOAPメッセージに添付(SOAP-Attachement)される。XMLデータのサイズが大きい場合に圧縮して添付したり,XMLデータとともに関連するデータをまとめて添付したりすることが容易になるからである。(H.J.)