トリップワイヤ・ジャパンは7月15日,ホスト型IDSの新版「Tripwire for Servers4.0」を発表した。Tripwire for Serversは,監視対象として設定したファイルに変更があったかを検出,通知するソフトウエア。あらかじめファイルのハッシュ値を計算,登録しておく。その値と,チェックした時点でのファイルのハッシュ値が異なれば変更されたとみなし,管理者に通知する。4.0では,“誰”が変更したかを確認できるようになった。

 Tripwire for Servers4.0では,Windowsのイベント・ログやUNIXのsyslogと連携する機能を備えた。イベント・ログをTripwire for Serversが読み取り,ファイルへの変更がどのユーザーの権限によるものかを確認できる。これまでは,管理者が,Tripwire for ServersとOSのログを照らし合わせて,誰が変更したのかを手作業で確認しなければならなかった。

 Tripwire for Serversと同時に,Tripwire for Serversを一元管理するための「Tripwire Manager4.0」も発表した。Managerの新機能は主に,マスタ・マシンのハッシュ値のデータベースを,他のサーバーに配布できるようになったこと。これにより,配布先マシンとマスタ・マシン間で,搭載するファイルが同一であるかを容易に確認できる。Tripwire for Serversは単体でも利用できるが,Tripwire Managerを利用することで,複数のTripwire for Servers搭載サーバーをGUIから一元管理できる。

 両ソフトとも9月19日より出荷する。Tripwire for Serversの価格は19万8000円。Tripwire Managerは185万円。(A.Y.)