トヨタ自動車は7月29日,自動車向け情報サービス「G-BOOK」を本格化することを発表した。これまで,G-BOOKに対応した車種は,2002年10月に発売した「Willサイファ」のみだったが,2003年中に,同社が販売している車種の8割に相当する50車種に拡大する計画だ。これにより,トヨタの自動車のIT化戦略が本格的に始まることになる。

 G-BOOKは,トラブル時の緊急車両手配や車両位置の追跡といったセキュリティ・サービスや,交通情報やニュースなどのインフォメーション・サービス,音楽やゲームをダウンロードできる娯楽サービスなどを,通信機能を備えたカーナビで利用できるサービス。

 今回,トヨタ自動車では,新たに4製品のG-BOOKに対応した純正カーナビを発表。乗用車のオプション装備として提供する。純正カーナビをG-BOOK対応とすることで,利用者数の拡大を目指す。従来,第3世代携帯電話の規格「CDMA2000 1x」準拠のデータ通信モジュールをカーナビに搭載していたが,今回から,利用者が持つ携帯電話端末をカーナビに接続してサービスを利用することも可能になった。

 G-BOOKの利用料金は,データ通信モジュールを使う場合,月額固定で1380円。携帯電話を利用する場合は,月額450円。携帯電話の場合,通信費は別途必要。(H.O.)