インターネットイニシアティブ(IIJ)は,企業向けのオンライン・ストレージ・サービス「IIJドキュメントエクスチェンジサービス」を8月20日から開始する。インターネット上に用意されたオンライン・ストレージ用のサーバーを,LAN上の共用フォルダと同じ感覚で操作できるサービスである。

 ファイルのアップロードやダウンロードはWindowsのエクスプローラやWebブラウザを利用する。エクスプローラでは,HTTPプロトコルの拡張機能であるWebDAV (World Wide Web Distributed Authoring and Versioning)を使って,ローカル・ディスクにあるファイルと同じ感覚でサーバー上のファイルにアクセスできるようにした。このため,ドラッグ・アンド・ドロップでファイルのアップロードやダウンロードが可能である。

 ファイルの読み取り・書き込みの権限を特定のユーザーに制限できる「アクセスコントロール機能」や,権限を持つユーザー以外に一時的ファイルを公開できる「ワンタイムURL機能」などを備える。ワンタイムURL機能では,ランダムにアドレスを生成させ,そのURLを公開したい相手に伝える。あらかじめ設定した期間やダウンロード回数を超えると自動的に公開停止することができる。ファイルの操作に関する操作記録(ログ)を残すことも可能。管理者は,誰がファイルにアクセスしたかなどを調べることなどができる。データのやり取りはSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)で暗号化してセキュリティを確保している。

 利用料金は,初期費用が4万円。月額利用料金は2万円から(ディスク・スペースが1Gバイトの場合)。(H.O.)