アリエル・ネットワークは9月4日,PtoP(ピア・ツー・ピア)型の通信機能によりプロジェクトの進ちょく管理などを可能にした企業向けのグループウエア・ソフト「Ariel AirOne Pro」を発売した。企業内で部署をまたいだプロジェクトを実施する場合や,複数の企業が参加して1つの作業を実施するような場面で便利なツールである。国内で入手できるPtoPグループウエアは2~3製品あるが,プロジェクト管理に対応しているものはほとんどない。米グルーブ・ネットワークスの「Groove Workspace」(国内販売はシステム・コンサルタンツ)は対応しているが,メニューなどが英語である。

 Ariel AirOne Proは,TCPの80番ポートを利用したPtoP通信により,リバース・プロキシなどを設置することなく,ファイアウォール越しにパソコン間でプロジェクトの進ちょく情報などを共有できるようにする。PKI(公開鍵基盤)技術を利用した暗号化をサポートしているため,インターネット経由でも安全にデータをやり取りできる。

 例えば,AireOne Proのプロジェクト管理画面で,「誰が,何を,いつまでに実行するか」といった予定情報を登録すると,各メンバーのToDo画面には,自分に割り当てられた作業のリストが自動的に表示される。メンバーが作業の進ちょく状況を入力すると,その情報はほかのメンバーにも通知され,参照できるようになる。

 PtoP通信では,メンバーのパソコンが動作していないと,最新情報を取得できない場面が出てくる。この弱点を補うため,AireOne Proでは「ワークグループ・ノード・プロ(WNP)」と呼ぶサーバー的な役割を担うノードを設置できる。WNPは,グループ内で公開された最新情報を常に保持している。WNPノードを常時稼働させておけば,メンバーのパソコンからデータを取得できない場合はWNPから取得できる。常にWNPからデータを取得するわけではないので,一般的なサーバーほど負荷は集中しない。

 ソフトの無料体験版は,同社のWebサイトから入手できる。60日以上使用する場合は,ライセンスの購入が必要。価格は,10ユーザーまで使える「基本セット」で19万8000円。追加ユーザーのライセンス料は,1ユーザーあたり1万9800円,10ユーザーで16万8000円。基本セットには,WNPが1ライセンス含まれる。 (H.J.)