企業や行政機関,学校などのネットワークから流れるPtoP(ピア・ツー・ピア)型のファイル共有/交換ソフトのトラフィックを検出して通知するサービスが登場した。ネットアークが10月に始めた「P2P FINDER」である。

 パソコンなどの端末から端末へとファイルをやり取りするPtoP型のファイル共有/交換ソフトは,市販の音楽や映像,パソコン・ソフトの不正コピーや,プライバシを侵害するようなファイルの交換に使われているのが実態。企業などのパソコンやネットワークでこうしたファイルがやり取りされると管理責任を問われ,刑事罰や損害賠償の対象になりかねない。P2P FINDERは,こうしたリスクを避けるためのサービスと言える。

 サービスを利用する際は,調査対象とするグローバル・アドレスの範囲を,P2P FINDERのシステムに登録しておく。システムは,インターネット上を流れるPtoPファイル共有/交換ソフトの検索要求トラフィックなどを常時監視。合致するグローバル・アドレスが関与したトラフィックがあれば,グローバル・アドレス,時刻,ファイル共有/交換ソフトの種類などを記録する。集めた情報のうち,IPアドレスと時刻は毎週集計し,メールで担当者に通知する。ソフトの種類については,問い合わせがあれば答える。

 料金は,登録などの初期費用が10万円。月額使用料は,学校が30万円,企業や行政機関は60万円。最低契約期間は6カ月である。

 P2P FINDERでは,偽装される可能性が少ないグローバル・アドレスしか記録しない。プロキシやNAT(ネットワーク・アドレス変換)を介してインターネットに接続している組織では,該当端末を割り出すには,さらに別の方法で調べる必要がある。例えば,グローバル・アドレス/時刻を基にプロキシなどのアクセス履歴を調査する,社内ネットワーク上でLANアナライザを使う--などの方法が考えられる。(H.J.)