日本IBMは11月4日,システム負荷の高まりを検出すると,予備サーバーを自動的に構成して追加できる運用支援ソフトを発売した。システムの負荷が決められた条件を超えるとサーバーの追加を指示する「Tivoli Intelligent ThinkDynamic Orchestrator(TITO)」と,サーバーに必要なOSやソフトを自動的にインストールして設定する「Tivoli Provisioning Manager(TPM)」である。

 両ソフトを使うと,予想を上回る突発的なピーク負荷時でも,レスポンス低下やダウンを回避する効果が期待できる。また,負荷が下がれば,追加したサーバーを自動的に予備サーバーに戻す。このため,複数システムで予備サーバーを使い回しやすくなり,運用効率と稼働率の改善も見込める。

 仕組みは,次のようになる。管理者は,あらかじめ予備サーバーを追加したり切り離したりするシステムを決め,サーバーのCPU使用率が70%を超えた場合など,単純なしきい値をTITOに設定しておく。一方のTPMには,システムを稼働させるには,どのソフトをどのようにインストールして設定すればいいかを登録しておく。運用時には,TITOが該当するサーバーを監視し,しきい値を超えたらTPMの設定を呼び出す。

 米IBMは,8月の「全米オープン」テニス大会の公式Webサイトに両ソフトを適用。アクセスが急増した際には,同社の研究部門が別用途(タンパク質の合成シミュレーション)で使っている予備サーバーを自動的に転用したという。

 価格は,TITOとTPMを合わせて1プロセッサあたり50万5600円から。稼働OSは,Windows2000,AIX,Linux。(H.J.)