第3世代(3G)携帯電話の一方式であるTD-CDMA(時分割符号分割多元接続)の実用化に向け,イー・アクセスソフトバンクBBが,実験局用の免許を相次いで総務省に申請した。すでに11月から,マルチメディア総合研究所NTTコミュニケーションズが共同で,実験を始めている。各社は,NTTドコモなど現在3社が競っている携帯電話サービスへの参入を目指す。主に,下り1Mビット/秒程度,上り数百kビット/秒程度の高速無線パケット・サービスを想定している模様だ。

 TD-CDMAは,もともとデータ通信での利用を想定した方式。時分割多重により時間軸で上りと下りの通信を分ける。周波数の利用効率が高く,上りと下りの帯域配分を制御しやすいというメリットがある。ただし,現状では総務省が利用周波数帯を割り当てていない。国内での採用の検討を進めている段階である。

 イー・アクセスやNTTコミュニケーションズは,データ通信サービスとしての提供を想定。自宅でも外出先でもブロードバンドでネットに接続できる環境の提供をもくろむ。イー・アクセスは,2004年1月中にも実験を開始したい意向だ。ソフトバンクBBは,実験目的や実サービスについて何も明らかにしていない。(T.F.)