センドメールは,スパム・メール対策機能を強化したメール・サーバー関連3製品を,12月9日に発売した。メール・サーバー・ソフト「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution2.0」は,従来のメール・サーバーに,米クラウドマークのスパム検知エンジンや,ヒューリスティック技術により大量配信メールなどを検知する機能を追加したもの。メール・フィルタリング・ソフト「Sendmail Intelligent Inbox2.0」とWebメール・ソフト「Sendmail XUbiMail」も,同時に発売した。

 Mailstream Anti-spam Solution2.0は,主に3つのスパム・メール対策機能を備える。外部からメールを受け取ると,まずヒューリスティック・エンジンである「FlowControl Filter」で,メールの特徴をチェックする。たとえば,一定時間内のメール配信数やコネクション数,存在しないアドレスあてに届いたメール数,あて先数などである。スパム・メールと判定すると,受け取りを拒否する。

 次に,クラウドマークからOEM供給を受けたスパム・メール検知エンジン「AUTHORITY」でメールをチェックする。クラウドマークはOutlook用のスパム対策ソフト「SpamNet」を販売し,利用者からスパム・メールを収集。集めたメールの内容を解析し,AUTHORITYの判定ロジックに反映させ精度を高めている。Mailstream Anti-spam Solution2.0は,同エンジンを使って,受け取ったメールのスパム可能性を評価。ランクごとに,受信拒否,破棄,いったん保存などの処置を施す。エンジンは1~2カ月おきに更新する。

 3つ目は,別途製品としても販売するIntelligent Inboxである。サーバー管理者や従業員が,個別にフィルタリング・ルールを設定し,メールを振り分けられる。エンジンには,メール・フィルタリング用言語「Sieve」を採用。送信者や本文の内容に応じて,メールを転送したり,特定のフォルダに振り分けたりできる。時間単位でルールを設定することも可能である。たとえば,夏休み中に顧客からメールが送られてきたら自動返信する,上司からの重要度が高いメールは携帯電話に転送する,といった設定ができる。

 従業員は実際にSieveを使ってプログラミングをするわけではなく,Intelligent Inboxが用意するWeb画面で自分用のフィルタリング・ルールを設定する。Web画面は,管理者が従業員などに設定させたいフィルタリング・ルールに応じて,カスタマイズ可能である。

 このほかに,ブラックリスト/ホワイトリスト機能も装備する。3段階のスパム・メール対策とは別に,必ず拒否するメール・アドレス/ドメインと,必ず受け取るメール・アドレス/ドメインを,サーバー単位,ユーザー単位で指定できる。これにより,スパム・メール対策機能によって,取引先からのメールが受け取れないといった事態を回避できる。

 Webメール・ソフトであるXUbiMailは,仏XandMailのOEM。Webメールのほかに,予定表,アドレス帳,オンライン・ストレージなどの機能を備える。Webページのユーザー・インタフェース・デザインは変更可能である。バナー広告などをページ上に掲載できるため,ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)などにも向く。

 対応OSはいずれの製品も,Red Hat Linux,United Linux,MIRACLE Linux,Solaris。価格はオープン。Intelligent Inboxは1万ユーザーまでで390万円程度という。(T.F.)