日本BEAシステムズは,99年10月,Webアプリケーション・サーバーの最新版「BEA WebLogic Server4.5」の国内出荷を開始したことを明らかにした。Java 2 Enterprise Edition(J2EE)に準拠したWebアプリケーション・サーバーで,最新バージョンではパフォーマンス向上を図ると同時に,無停止で運用するための機能などを強化した。パフォーマンス的には,4CPU(PentiumIII Xeon)のWindows NT4.0サーバーを3台クラスタリングした場合,最高で2969ページ/秒(約2億5600万ページ/日:日は24時間)というパフォーマンスを実現できるという。

WebLogic4.5で追加したのは,Java Server Page(JSP)1.0,サーバーを停止させずにEJB(Enterprise Java Beans)を追加・更新できるHotDeploy機能などである。JSPはWebコンテンツをスクリプト・ベースで動的に生成するための技術。米Microsoft社が開発したActive Server PageのJava版といえる。

クラスタリング関連の機能も強化した。イン・メモリー・レプリケーション機能と負荷分散機能である。イン・メモリー・レプリケーションは,クラスタのメモリー間で状態データをコピーする機能。処理中のデータや状態を別のマシンにコピーしておくため,障害時などに自動的にクラスタを切り替えて処理を継続できる。一方の負荷分散機能には,クラスタごとに重み付けするアルゴリズムなどを加え,サーバー・マシンの性能などに応じて適切に負荷を分散させられるようにした。さらに,HotDepoy機能を利用すれば,EJBを追加・変更する場合でもサーバーを停止させずに済む。クラスタリングによるハイ・アベイラビリティとあわせて,24時間365日というサーバー運用が容易になる。

最新版の発表と同時に,WebLogicを利用した松井証券のインターネット証券取引システムを発表するなど,WebLogicは国内での導入実績が増えつつある。日本BEAは既存の代理店に加え,コンパックコンピュータ,東洋情報システム,リコーシステム開発などとも新たに代理店契約を結び,国内でのシェア拡大を図る。(Y.K)