ジャストシステムは2000年6月5日,個人向けのASPサービスを2000年7月に開始すると発表した。サービス名は未定。ワープロや表計算などのオフィス・アプリケーションや,はがき作成,家計簿といったホーム・アプリケーションの機能をWeb経由で提供する。当面はパソコンと,Webへのアクセスが可能な携帯電話を対象とする。

ユーザーがメニューやトップ・ページをカスタマイズして,自分専用のワークスペースを作ることができる。アプリケーションの機能だけを提供するのではなく,作成した文書ファイルを保管するスペースも提供する。インターネットに接続できる端末があればどこでもその文書にアクセスできるほか,バックアップや暗号化でセキュリティも確保する。携帯電話やPDAなど,表示や編集に必要なアプリケーションが入っていない端末からアクセスしたときにはHTML(ハイパーテキスト・マークアップ言語)に自動変換する。

実際に提供するアプリケーションは3分野に分かれている。「グループ・コミュニケーション」は,サークル活動など個人のコミュニティを支援するサービス。電子メールでパーティの参加者を募って出欠を確認する機能や,伝言板,会費の集計機能などを提供する。「パーソナル・ビジネス」はワープロや表計算といったオフィス・アプリケーションを提供するサービス。「ホーム・エンタテイメント」は,はがき作成や家計簿といったホーム・アプリケーションを提供するほか,ディジタル・カメラで撮影した画像をアルバムにして公開したり,その画像を印画紙にプリントして宅配するといったサービスも提供する予定。

まずグループ・コミュニケーションのサービスを7月下旬に開始し,次いでパーソナル・ビジネスのサービスを8月に,ホーム・エンタテイメントのサービスを11月にそれぞれ開始する。当初はすべて無料で提供するが,10月からは使用するディスク容量やセキュリティ強度に応じて,サービスの大半を有料化していく。

事業の収益は,アプリケーションやディスク・スペースの利用料金のほか,広告収入や,他のプロバイダへのライセンス供与,サード・パーティ製アプリケーションのホスティングなどから得る。この事業で2003年度に500万人の会員数と150億円程度の売り上げを見込む。(K.S.)