インターネット上での住所であるドメイン名に新たな選択肢が加わる。メディアウォール・ドット・シーシーが提供する「ccドメイン」である。最大の特徴は,日本語をはじめとする多言語に対応している点。ユーザーは,「nikkeibp.cc」というようなドメイン名のほかに,「日経BP.cc」のように日本語をそのまま使ったドメイン名を利用できるようになる。

ccドメインは,オーストラリア領ココス島に割り当てられた国別ドメインで,位置付けとしてはjpドメインと同じ。国別ドメインは,日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)のようにそれぞれ管理する組織があり,それぞれの管理組織ごとに運用方法を決めている。ccドメインの場合は,米eNICがココス島から委託を受けて管理している。このccドメイン登録サービスの延長として,多言語ドメインをサポート。メディアウォールが日本での登録サービスを提供する。

多言語化は,米i-DNS.netインターナショナルが開発した仕組みを使い,本来DNS(ドメイン名システム)で識別できない文字コードをユニコードに変換してドメイン名検索を実行することで実現している。エンドユーザー側に特別なソフトは不要だが,2つの設定変更が必要になる。1つはブラウザのオプション設定で「URLをUTF-8で送信する」を選んでおくこと。もう1つは,DNSサーバーとしてi-DNS互換のサーバーを指定しておくことである。登録受け付けは10月10日から。登録料は1ドメイン当たり2年で100ドル程度。

日本語のドメイン名は,ccドメインがはじめてというわけではない。例えば日本ではインターネットワンジャパンの「.jp.io」がある。i-DNS.netも日本語をサポート予定だし,JPNICでも日本語対応を考えている。JPNICは,第2レベル・ドメイン(.co.jpのcoの部分)を適用しない「汎用ドメイン」を考案し,導入に向けて検討を進めている。この汎用ドメインのアイデアの1つに日本語ドメインがある。IETF(インターネット・エンジニアリング・タスク・フォース)でも多言語DNSの実現に向けた話し合いが進められている。これに対してメディアウォールは,ドメイン名は1ユーザーに1つと決まっているわけではなく,市場性はあると見ている。 (Y.K.)