iモード携帯電話上のJavaアプリケーションから,EJB(Enterprise JavaBeans)コンポーネントに接続しデータをやりとりするための製品が相次いで登場した。1つは,フレックス・ファームが3月に提供する「x-ORB(クロス・オーアールビー)」。もう1つは,NTTソフトウェアが4月に提供する「BLUEGRID」である。これらの製品を導入することで,iモード端末はWebサーバーを介さず,EJBクライアントとして直接サーバー・アプリケーションを利用できる。

フレックス・ファームのx-ORBは,EJBコンポーネントへのゲートウエイとして設置するJavaサーブレットである。iモードのJavaアプリケーションからのアクセスを受け付け,そのJavaアプリケーションが必要とするEJBコンポーネントを呼び出す。Javaアプリケーションとx-ORB間の通信には,独自のプロトコルを使う。iモード上のJavaアプリケーションを使って通信をする場合,その通信部分のプログラム量が多くなると,ただでさえ10Kバイトといった容量制限があるJavaアプレットの大部分を占めてしまう,といったことになりかねない。x-ORBの独自プロトコルならば通信部分のプログラミングが少なくて済む。x-ORBとEJBコンポーネント間はRMI(遠隔手続き呼び出し)を使って通信をする。

NTTソフトウェアのBLUEGRIDもサーバー側には,EJBへのゲートウエイとして「BLUEGRID-Server」を導入する。BLUEGRID-Serverは,JavaサーブレットとEJBコンポーネントで構成されており,J2EE(Java2 Enterprise Edition)に対応したアプリケーション・サーバー上で動作する。クライアントJavaアプリケーションからのアクセスを受け付け,RMIを使って他のEJBコンポーネントを呼び出す。クライアントのJavaアプリケーションには,「BLUEGRID-ORB」という携帯端末用に軽量化したORB(Object Request Broker)を組み込む。通信部分に必要な容量は,2Kバイトから3Kバイトで済む。

x-ORBは,Solaris,Linux,Windows2000上で動作する。EZweb,J-スカイのサービスにも対応する予定。また,BLUEGRIDはJ2EEに対応したアプリケーション・サーバー上で動作する。どちらも,価格は未定である。(T.F.)