ビザ・インターナショナルは4月6日,インターネット決済の新方式「3Dセキュア」をアジア地域で展開し始めると発表した。従来の決済方式「SET」(セキュア・エレクトロニック・トランザクション)よりもユーザーが手軽に導入できるようにしたもので,SETに代わる「世界標準を目指している」(ビザ・インターナショナル アジア太平洋地域e-Visa担当副社長のマーク・バービッジ氏)。

3Dセキュアは,カードの利用者が,本人かどうかをパスワードで確認するという単純な方式。カードの利用者はWebブラウザだけで利用でき,ワレット・ソフトは必要ない。ECサイト側には専用のプラグイン・ソフトが必要だが,SETと比べると単純なものである。このため導入はSETよりも容易だ。

3Dセキュアは以下のように動作する。まずカードの利用者は,カード発行者(三井住友カードなど)のWebサイトで3Dセキュアの利用を申し込む。この時パスワードも設定する。3Dセキュアに対応したECサイトで買い物をする場合,ユーザーはまず商品を選択し,カード番号を入力する。ユーザーが購入ボタンをクリックすると,ECサイト側のプラグイン・ソフトが起動され,ユーザーはカード発行者(三井住友カードなど)のWebサイトにリダイレクトされる。カード発行者のWebサイト上でユーザーがパスワードを入力すると,その認証結果がECサイトに送信される。こうして,ECサイト側はカードの利用者が本人であることを確認できる。

もっとも3DセキュアにはSETとは違い,ECサイト側がユーザーのカード番号を入手できるため,その不正利用が防げない,という不利もある。不正利用を防ぐ別の仕組みと,利用者になんらかのメリットがないと,普及は難しいだろう。(K.A.)