野村総合研究所(NRI)が2001年4月16日,コンテンツ配信システム「Aqualink」を米ディジタル・ファウンテン(DFI)と共同で開発したと発表した。ネットワーク・エラーなどによって一部のパケットが欠落しても,受信側で元のデータを復元できる。再送をしなくても正しいデータが転送できるため,マルチキャストでの利用に向いている。Aqualinkは,DFIが特許をもつコンテンツ変換・配信技術をベースにNRIがシステムを構築した。コンテンツ配信事業者に販売するほか,システム・インテグレーション・サービスも提供する。すでに三菱商事や東京電力が出資するCATV向けコンテンツ配信会社「ヒットポップス」が同システムを採用することも発表した。

DFIの「メタコンテンツ」技術は,パケットを再送しなくても済むように冗長化したデータ・パケットを構成する。まず配信サーバー上で,元のデータをいくつかに分割し,さらに各部ごとに「メタ-コンテンツ」と呼ぶデータ・パケットに変換する。メタ-コンテンツ・パケット群は,受信側がいくつかパケットを取りこぼしても,元のデータを復元できるように冗長化されている。「元のコンテンツの容量に比べ5%程度多いデータを受信できれば復元できる」(ディジタル・ファウンテンのクリフォード・メルツァー社長)としている。通常のデータ通信では,ネットワーク上のエラーなどによって受信側でパケットを取りこぼすと,送信側にそのパケットを再送してくれるように要求する。とくにマルチキャストの場合,この処理が複雑になるとともに,トラフィックの増加につながっていた。(A.S.)