ネットビジネス関連のコンサルティングなどを手掛けるネットイヤー(東京都渋谷区)で,副社長兼COO(最高執行責任者)を務めていた大上二三雄氏が,10月1日付けでアンダーセン コンサルティング(東京都港区)に復帰していたことが明らかになった。大上氏は今年5月にアンダーセンのパートナーをやめ,ネットイヤーに参画したばかりだった。

 大上氏はアンダーセンで「最も昇進の早い日本人パートナー」として知られた大物コンサルタント。ネットイヤーの副社長に就任したときは,ビットバレー系のネットベンチャーへの転身として話題を集めた。

 アンダーセンへの復帰の理由について,大上氏は「ネットイヤーもすばらしい会社だが,やはり私は大企業相手の大きなビジネスをやりたい。そのためには,企業規模が大きいアンダーセンの方が良い。アンダーセンから声がかかり復帰を決断した」と語る。一方,ネットイヤーの石黒不二代社長は「大上氏とは良好な関係を保っており,今後は社外取締役として協力していただく」と話す。

 大上氏はアンダーセンに復帰後,主に大企業や,大企業からスピンオフした企業のネットビジネスを支援する「ビジネス・ローンチ・センター」のセンター長を務めている。(大竹 剛=日経ネットビジネス編集)