セイコーエプソンは2001年春から、アイドルやアニメのキャラクターなどの画像データのダウンロードサービスを実施する。同社のプリンターのユーザー向けに有料で実施する。プリントアウトのみで画像データをユーザーのパソコンに保存できないようにすることで著作権を保護する仕組みを採用した。有料サービスに先駆けて、2000年12月1日からWebサイト「eプリントモール」( http://www.epsonprint.ne.jp/ ) で一部コンテンツの無料サービスを開始する。

 画像データはeプリントモールに出展する企業や個人が提供する。現在23社の企業と33人の個人クリエーターが登録している。出展は無料だが、販売額に応じて手数料を徴収する。手数料率は未定。1枚当たりの価格は各出展者が決定する。エプソンは「出展者には最低でも300円に設定していただきたい」と話す。

 著作権保護の仕組みは、音楽や動画データのストリーミングサービスと同様の仕組みを採用した。ユーザーがWebブラウザーからプリントすると、最初に課金プロセスを開始する。その後に暗号化した画像データと暗号を解くための鍵データをユーザーのパソコンにダウンロードする。メモリー上で画像の暗号を解き、それをプリントアウトする。画像にもよるが、印刷時間は64kビット/秒のISDNを用いた場合、ハガキ(350dpi)で2分52秒、A4判(350dpi)で15分20秒前後かかる。

 通常のプリントアウトのようにハードディスクに画像データを保存しないため、出力した画像をスキャナーで読み込まない限り不正使用が困難だ。また、電子透かしも埋め込んでおり、エプソンは出展者の著作権を守るためWeb上で電子透かしが入った画像を探し出すサービスも行う。

(田村 嘉麿=日経ネットビジネス)